千年の追憶*番外編*
私には、こういう間の悪い所がある。


見たくない場面、聞きたくない言葉。


何故かそういう所に、居合わせてしまうんだ。


炎が早時に、振り向き様に抱きついて、口づけをした。


そんな場面に出くわした。


「離れて下さい。」


私の正直な気持ちが、言葉になって口から出てしまった。


炎の純粋な恋心を、邪魔してしまったんだ。


かなりの後悔と、少しの安堵。


安堵の方は、炎のそれ以上の行動を見ずに済んで、よかったという事。


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