千年の追憶*番外編*
「さぁ早時。練習です。」


「…。うん…。」


渋々ながらも、早時は私の案に賛成してくれたようだった。


―――。


早時は飲み込みが早くて、筋もいいから、直ぐに術を使えるようになった。


自分の分身を見て、関心したり観察したりと、とても興味を示してくれた。


「万が一の時は、使わせてもらうよ。
ありがとう。礼孝。」


早時は神妙な面持ちで、私に頭を下げた。


「いろいろと世話になった。
俺は、これで失礼させてもらう。」



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