千年の追憶*番外編*
早時は今度こそ、本当に出て行くつもりだろう。
私は、つい自分の思いを投げかけてしまった。
「炎はどうするんですか?
あの娘はキミを…好いています。」
早時は私に背を向けたままだったが、答えてくれた。
「悪いが、俺に炎は必要ない。
俺は、愛する女が生まれ変わるのを、待っているんだ。
だから炎をどうする事もない。
礼孝。
お前が炎を、どうにかしてやればいい。
炎はお前の事も好いてるよ。」
ほんの少し振り向いて、早時はクスッと笑った。
「炎に必要なのは、俺ではなくて、お前だよ。
そして、お前も炎を必要としているんだろ?
愛しているんだろ?
これ以上の事は、ないじゃないか。」
私は、つい自分の思いを投げかけてしまった。
「炎はどうするんですか?
あの娘はキミを…好いています。」
早時は私に背を向けたままだったが、答えてくれた。
「悪いが、俺に炎は必要ない。
俺は、愛する女が生まれ変わるのを、待っているんだ。
だから炎をどうする事もない。
礼孝。
お前が炎を、どうにかしてやればいい。
炎はお前の事も好いてるよ。」
ほんの少し振り向いて、早時はクスッと笑った。
「炎に必要なのは、俺ではなくて、お前だよ。
そして、お前も炎を必要としているんだろ?
愛しているんだろ?
これ以上の事は、ないじゃないか。」