千年の追憶*番外編*
「ほら。あそこ。
早時が立っていた場所です。
よく見てご覧なさい。」
礼孝様は、そう言って早時が立っていた場所を指差した。
あたしは何となしに、礼孝様に言われるまま、目を向けた。
「分かりますか?
早時の銀色の髪が、落ちているんですが…。」
「…髪?」
礼孝様の言わんとしている事がよく理解できなくて、あたしは礼孝様の横顔を見つめた。
何故だろう、今まで何とも感じなかった礼孝様の涼やかな横顔に、あたしは少しドキッとしてしまった。
「そう。髪。
落ちているでしょう?」
あたしは、瞳を凝らす。
早時が立っていた場所です。
よく見てご覧なさい。」
礼孝様は、そう言って早時が立っていた場所を指差した。
あたしは何となしに、礼孝様に言われるまま、目を向けた。
「分かりますか?
早時の銀色の髪が、落ちているんですが…。」
「…髪?」
礼孝様の言わんとしている事がよく理解できなくて、あたしは礼孝様の横顔を見つめた。
何故だろう、今まで何とも感じなかった礼孝様の涼やかな横顔に、あたしは少しドキッとしてしまった。
「そう。髪。
落ちているでしょう?」
あたしは、瞳を凝らす。