嘘吐きな恋人
「ストレス溜まってんじゃねぇの」
「あー……知らない、どうなんだろ」
「知らない、じゃねぇよ。お前、もうちょい、いろいろ気にしろよ」
してるしてる。たぶん。
それにあたし、そんなに身体、やわじゃないはずだし。
中学の時は、炎天下の中、ずっと野球部の練習に顔を出していた。
マネージャーなんて、知らない女の子からしたら男子にちやほやされる部活に思えるかもしれないけれど、そんなことは一切ない。
ものすごい体力勝負な世界だった。
……嫌いではなかったけれど。
有り難いことに明日は土曜で学校もない。
しろからもさすがに昨日の今日じゃ連絡ないだろうし、一人になれる。
だから大丈夫だ。