二重人格神様
何百年も続いた神様と人間の戦い
それに、終止符をうった4人の神様が今の王の祖先らしい
何千年も何万年も前の話しで、詳しい話は誰もわからない
記録では何千年前のものしかなく、本当の始まりをしる神は、ある人物を除いた以外にいないんだとか
それも、口外してはいけないことらしく何やら深い事情があるみたい
その時の名残なんだろう、今の台詞は…
そんなことを考える私にアレスは小さく口を開く
「…いのり様」
「ん?なに…?」
「…その、いきなりですが、話を変えてもよろしいですか?」
「あ、別に…どうぞ」
なんだろう、いきなり改めて…
思わず私も浴槽の中で正座をする
「はい、ありがとうございます。では、言いにくいかもしれませんが…ルーテル様に何を言われたのですか?」
「…………え?」
「ルーテル様はいのり様を傷つけたと…」
「…それ、聞いちゃうの?」
今…考えていたことなのに…
「え?いえ、言いたくないなら、いいのです」
「…そう言うわけじゃないよ……」
ただ、私の中でも整理出来てないし…アレスにどう話したらいいのか分からない
黙る私にアレスは仁王立ちをやめ、腕をくむ
「まさかとは、思いますが…海鈴様のことでは?」
「…………!?」
「ルーテル様は…海鈴様のことになると…色々と手にあまることをなさることがあるので…グレン様のこともですし」
「…………」
アレス、凄い。なんとなく感ずいてる。さすが、この世界を守ってるだけのことあるな…
「…ねぇ、アレス」
「?…はい」
アレスに話してみようかな
きっと彼なら私の探してる答えがあるかもしれない
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