恋の輝き
その夜また涼に誘われて
待ち合わせ場所に向かった。
「あれ?元気ないね?」
「あーううん何でもない。」
「そっか!」
「今日は直行で家いくか!」
「…うん。」
このままでいいのか
私にもわからなかった。
唯香の言った言葉が
何度も私の頭によぎった。
部屋に着くといつもの様に
涼は私を抱く。
「ねえ?何で抱くの?」
「え?」
「どうして私を抱くの?」
「…かわいいから?」
「そっか!」
…かわいいから。
その言葉中途半端な言葉。
それ以上私は聞けなかった。
失うのが怖い。
これが運命なのか?
私は自分のへやで泣きながら
眠りについた。