恋の輝き
「愛奈ーっ、これ可愛くない?」
「おお!いいじゃん」
「でしょお?よしこれに決めた!」
私の名前は
妃 愛奈(キサキ アイナ)
今年16歳で、
彼氏なしのフリーター。
親友の
本村 唯香 (モトムラ ユイカ)
とは、同い年。
ちなみに唯香は彼氏持ちのフリーター。
今日は唯香の彼氏の誕生日の
プレゼントを買いにきてるわけ。
私にはいつ来るであろう…。
こんな笑顔でのろけられる日は…。
いつしか自分の哀れさにきずく。
「裕也よろこぶかなー?」
「きっと、喜ぶよ!」
「へへ、そうだね!」
「じゃあまた明日。」
「今日はありがとー」
唯香はプレゼントを片手に
これ以上はないであろうとゆう
笑顔で私にお礼を言ってきた。
「全然いいよ!」
こんなこと言うけど、実際思うのは
複雑なことばかり。
唯香の笑顔は私に向けたものじゃない。
プレゼントをあげたときの
彼氏の反応を想像し、それに対しての
にやけに近い笑顔であろう。