私を擽る声
1
「まーいちゃん。」
バイトが終わって帰る準備をしていると背後から肩をつかまれ、思わずビクッとなる。
「びっくりした!気配を消して近づかないでよ!」
少し睨みながら振り返ると、ニコニコと彼は笑いながら口を耳元に寄せる。
「今日、オレ遅番だから一緒に帰れないのに…なんでミニスカートなんて履いてるの?」
笑った顔とは裏腹に少し怒気をはらんだ声にドキリとする。

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