年下の不良くん

「つか俺、もう上がりだろ??」

「そだけ??」

「これ以上延長させんなら給料にプラスな」

「兄貴からかつ上げとか不良だな、お前」

「いや、普通だろ」

そんな会話を微笑ましく聞いてお店を出た

「いつから、あそこでバイトしてたの??」

「えっと、高校入ってからすぐぐらい??」

「…あ、もしかして、付き合う前に時々この辺りで会ってたのって…」

「そう、これの帰り」

「でも、遠回りして帰ってない??」

喫茶店を出て右に行った方が翔くんのお家、反対側に歩いたら私のお家、となっているからだ

「…コンビニ寄りたかっただけだよ」

「そうなんだ
確かにこの辺り、あそこのコンビニしかないもんね」

二人で話していたら、もう家に着いていた

──ガチャ

「ただいま~」

と癖で言ったら、後ろから

「おかえり」

と返事が

「ふふっ、翔くんも、おかえり」

「ただいま」

なんて、緩い会話だろうか
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