年下の不良くん
第十六章
次の日、私はバイトじゃなかったが、家事や翔くんがバイトだろうと、先に起きて朝ご飯を作った
「よし、こんな物かな
起こしに行こうと」
寝室でまだスヤスヤと寝ている彼を揺さぶる
「…ん~、何…」
「今日はバイトじゃないの??」
「んー…りりかがバイトじゃねぇ時は、極力入れねぇようにしてるから…」
「てことは、今日はないの??」
そう言うと、目をまだ瞑ったままコクリと頷いた
私がバイトじゃない時は入らないなんて、なんだかすごく、私の予定に彼を振り回している気がする
「私の予定に合わせなくても、好きな時にシフト入れてくれていいんだよ??」
「…ううん、大丈夫
兄貴には許可貰えてる
それに…少しでもりりかと一緒にいてぇの」
すると、ベッドの端に座っている私の腰に腕を回した
「…なんか、ごめんね
無理させてない??」
だって、バイト終わってから私の送り迎えとか…
「平気、俺がしたくてしてるから」
ふぁ~、と欠伸交じりの返答
これからは、あまり甘え過ぎては駄目だな…
少し反省しました