年下の不良くん
第十九章
──…
「りりか~!!
おはよ~♪」
下駄箱で履き替えていると、名前を呼ばれて振り返った
「あ、結花」
冬休みが明け、学校が始まって一週間が過ぎようとしていた
「ふふっ
“おはよ”って、もう放課後だよ??」
時間帯が違い過ぎるよ
「え、だって、ほら
朝見てなかったし、今日初めて会ったから」
「あ、そう言えばそうだね」
「あはっ、でしょ!?
…今からバイト??」
「ううん、ちょっと図書館行こうと思ってね
今日は翔くんはバイトだから、帰ってくるまで暇なの」
だから、図書館に行って本を借りてこようと思ったのだ
「相変わらず、ラブラブ~♪」
ツンツンと二の腕をつつかれる
「そっ、そんなことないよ…!!」
「嘘つけ、よく昼休み一緒にいるくせに~
ラブラブカップルで有名なんだぞ~、このこの~」
茶化されているのはわかっていても、はっきりこう言われたら恥ずかしくって赤面してしまう