年下の不良くん
「てかアンタさ、俺がこの学校の生徒だって知らなかったワケ??」
「はい、今日知りました…」
「だよな
知ってたらフツー名前聞いたら、学校同じってわかるか」
「なんか、すいません…」
「いや、別に
…うん、やっぱアンタ変わってんね」
「へっ??」
変わってる…??
「俺の周りにはいねぇタイプ
なんか、新鮮だわ」
「はぁ…??」
彼が何を言っているのかわからず、私は曖昧な返事しな出来ない
「メアド、教えてくんね??
俺、アンタとなら仲良くできそうな気がする」
不良でイケメンな彼が、平凡な何の取り柄もない私のメアドを聞いてきたのが、空耳ではないかと疑ってしまうほど驚いた
けど、私も彼と会話をしていて、彼とは仲良く出来そうな気がした
と同時に、さっきの考えは、ただ私の思い過ごしに違いなかった、と思い直した
「はい、わかりました」
ケータイを出して、メアドを交換した
男子とあまり関わる機会が少ない私にとって、男子のメアドがアドレス帳に入った事が珍しかった