年下の不良くん
第二十一章
「……んー、眩しい…」
ちょうど、お日様の光がカーテンから漏れて私を直撃していた為、目が覚めた
「…ふふっ、相変わらず可愛いな」
私を腕枕してくれて、スースー眠る翔くんに頭を撫でた
そして、目を瞑る端整な顔の唇にそっと、私の唇を合わせる
こんなに大好きなのに…どうして…
自分の人生をこれまでに恨んだ事はない
私の目から一筋の涙がこぼれ落ちて、慌ててそれを拭う
駄目だ、気を緩めるとすぐに涙が出ちゃうな…
もぞもぞと彼に密着して目を瞑ると、グッと腰を引き寄せられた
「なんだよ、甘えん坊か」
寝起きの低い声でクスクスと笑う、翔くん
「な、何で起きてるの!?」
涙見られちゃった?!
「ん??
そりゃ、りりかが寄ってきたからに決まってんだろ」
ゴリゴリと額を擦り付けてくる
どうやら、涙は見られていないらしい…
よ、良かった…
「もう、びっくりさせないでよ~」
「わりぃわりぃ
てゆか、よく寝たわ~」
時計を見ると、もう昼前だ
そんなに寝てたのか