年下の不良くん
着いたお店は、高校生でも入りやすそうなお店であった
でも、一つ一つの値段が高くって…
…ま、それだけ美味しいって事なんだけど…
なんだかそれが申し訳なくって、私は一番安い物を頼んだのだった
フォークやナイフなどといった作法を知らない私に、春輝がいつの間にかお箸を頼んでくれていた
そのため、場違いだったが楽しく、彼と食事をすることが出来た
「ご馳走様でした」
お店を出て、いつの間にかお会計を済ましていた春輝に頭を下げる
「いいよ、これくらい」
と言いつつも、すごい値段だったに違いない…
「とっても美味しかったです」
「それは良かった」
車内に乗り込み、すぐに暖房を付けてくれる
「…あの、明日はお仕事ですか??」
「うん、そうだよ
何で??」
「明日のお昼、お弁当とか入りますか??」
「そうだね、欲しいかな」
わっ、ホントに!?
それなら、スーパーに行かないと何もないな…
「あの、この辺りにスーパーはありますか??」
「うん」
「じゃあ、明日のお弁当の食材とか買いに行くので、先に帰ってて貰って構いませんよ??」
多分、まだ仕事が残っているはずだから