年下の不良くん
第二十五章
──…
次の日、私は昼過ぎにある人と会うために、待ち合わせの喫茶店に来ていた
「…まだ、か…」
私が先に着いたみたいで、案内された席に着き適当に注文を済ませる
少しの間待っていると、当の本人がやってきた
「りりか
…無事だったんだね」
心底心配した、と言った顔の彼女を見ると胸
痛む
「ごめんね、優美」
そう、彼女だけには、この話はしとかないとと思い返したのだ
一番の私の理解者を、自分から見放す事は出来ない
今まで、私を支えてくれたのは、この子だ
「…武蔵くんも来てくれたんだね」
多分、来るだろうとは思っていたから、さほど驚きもしなかった
「…何があったの??」
泣いたのかな、目が少し腫れてる…
私の前の椅子に座った、優美
武蔵くんは、ただ黙って少し怒った様な顔で彼女の隣に腰を下ろした
「……私、婚約…したの」
「「はっ??」」
驚く二人に、ザッと今まで起こった出来事を話した
途中から、我慢していた涙が溢れ出てきて、周囲が不審がったが、それも構わず大泣きしていた