年下の不良くん
いつもの放課後が来た
身支度を済ませ、優美と一緒に帰る
「今日、バイト??」
「うん」
私と優美は、近所のファーストフード店でバイトをしている
ちょうど、来月で一年経つ
「あたしは、明日なの
今日は、用事入っちゃって」
「そっか
あ、じゃあね
また明日」
交差点に差しかかったところで、いつも優美と別れる
優美は真っ直ぐ行った所の住宅街で、私はすぐ近くのマンション
お母さんが生きてたときは、住宅街にあるアパートに住んでたんだけどね
「うん、頑張ってね」
うん、と微笑み、バイトの時間が迫っているので駆け足で帰る
「ただいま」
誰もいないのに、つい癖で言ってしまう
それが、ちょっぴり寂しかったりする…
ケータイを机に置いた瞬間、電話が入った
「はい、もしもし」
バイト先からで、何事かと心配になる