年下の不良くん
第二十六章
──ガチャ
玄関の開く音がして、私は作業していた手を止めて迎える
「お帰りなさい
お仕事、お疲れ様でした」
仕事から帰ってきた春樹に、そう言って笑いかけた
「ははっ、ただいま
なんだか、こんな事言われるなんて思ってもみなかったな」
恥ずかしいのか、少し顔が赤い気がする
「ふふっ、これから毎日これ言うつもりだよ??」
「…ちょっと恥ずかしいよね
独りが慣れてるから」
「その内、慣れるよ
ご飯作ってあるよ??
お風呂も
どっちにする??」
すると、大爆笑をし出す、彼
何が面白かったのわからなくて、あたふたとしてしまった
「ははっ、ごめん
まさか、そんな台詞を自分が言って貰えるとは思ってなくて」
爆笑の余韻がまだ残っていて、少しの間笑っていた
「ねぇ…りりかって言う選択肢はないの??」
「え、私??」
やっと、普通に喋れる様になっと思えば、訳の分からない質問をされて首を傾げた