年下の不良くん
夕飯の支度を終えて、少ししてから春樹が帰ってきた
「お帰りなさい」
玄関に置かれたジャケットと鞄を持つと、
「ただいま」
と私に微笑んだが、一瞬、疲れたような顔を見せた
そりゃあ、あんなに早くに仕事に行って、帰ってくるのもこんな時間だったら、しんどいよね…
椅子に座った彼の前に、いそいそと夕飯を置いていく
「どうしたの??
そんなに急いで」
「お仕事で疲れてるだろうから、早くエネルギー補給して貰おうと思って」
ニコリと笑うと、春樹が驚いたように目を見開いた
「…俺、そんなに顔に出てる…??」
「少しね
自分のお家なんだから、私に気を使わなくてもしんどいならそう言ってね??」
私がそう言うと、彼は苦笑いを浮かべて頷き、前に置いてある夕飯に手を付けた
夕飯を終えた春樹は私に、先に風呂に入るように促した
「でも、お仕事行って疲れてるから先に入っていいよ??」
「俺は大丈夫
それより、りりかこそ今日は家中を掃除して
んでしょう??
服が埃まみれだよ??」
クスクスと肩で笑われた私は、断ることが出来ずに一番風呂に入りにいった