年下の不良くん
第三十章
一通り泣きはらしてから、授業が始まってしまった学校に行った
ちょうど、休憩時間の時で久々に現れた私に皆が心配の声をかけてきた
それを軽く受け流した後、廊下の片隅で先程あった出来事を優美に話した
「…そっか、辛かったね…」
やめてよ、また泣いちゃいそうになっちゃう…
「うん…けど、大丈夫…」
「我慢しなくてもいいんじゃない??」
「……そうしないと、駄目なの…」
気持ちが不安定だから…
「…じゃあ、泣きたいときは言ってよ??
私が隣にいたいから
一人で泣くのは禁止!!」
デコピンをされる意味はわかってる
さっき一人で泣いたのを、この少し腫れた目が物語っていたからだ
「ふふっ、わかった
気をつけるね」
心強い親友のお陰で、心が少し晴れた
「わかれば良いのよ」
ニコリと優美が笑顔を見せる
“心配かけてごめんね”、と言ったところで、彼女が怒るのが目に見えてわかるので、感謝の言葉を綴る