年下の不良くん
「わぁ、りりか!!
昨日ぶりだね~」
「えっ!?
どうしてここにいるの??」
「お兄ちゃんが忘れ物したから、わざわざここまで来たのに、このお姉さん達が通してくれなくて~」
「結花のお兄さんは、ここで働いてるの??」
「そうだよ
あ、しゃちょーさんだ!!
久しぶり~」
春樹を見つけると、結花はまたひらひらと手を振って挨拶
「久しぶりだね
俺がお兄さんに会えるようにするから、安心してしばらく待ってて」
春樹は受付嬢に向かうと、目をハートにしている彼女たちと、さっさと会話を済ませる
「早く細川くんを呼びなさい」
「で、ですがっ!!
あまりにも、信じがたいです…」
どうやら、彼女たちは結花が本当にお使いで来たのか疑っているようである
「ちょっとー、さっきからこれ見せてるじゃないですかー」
結花が手にしていた茶封筒を、ぴらぴらとして見せると、受付嬢の顔が歪んだ
「そう言っているが??
早く呼びなさい」
春樹に強く言われて、受付嬢は渋々といった風に連絡をした
本当にしばらくすると、一人の男性がエレベーターから小走りで走ってやってきた