年下の不良くん

「おい、誰が遅刻をしていいと言った」


「いやまぁ、色々あってさ
というか、どうしてうちの受付嬢は、あんなにも来客に対して厳しいの??」


春樹はフックにジャケットをかけて、机に置いてある紙の束に視線をやりながら、爽さんに問い質した


「それは、お前目当てで来る女を通させない為だ
昔、それで騒動が起こったのを覚えているか」


「…あぁ、確かあったねそんなこと」


「あれから俺が、強化するようにさせた」


ふぅーん、と興味なさそうに返事をする春樹だが、彼は本当に整った顔をしているので、女性から追っかけられてもおかしくはない


「しゃちょーさん、モテモテ~♪
さっすが~♪」


茶化す結花を横目でちらりと見た爽さんは、より一層眉間の皺を深めると、今度は爽さんが問い質す


「おい、何故ここにこの女がいる」


「だから色々あったって言っただろう??」


「ちょっとー!!
鉄の仮面さん!!
“この女”とは何よー!!」


気にくわなかった結花は、地団駄を踏んで抗議する





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