年下の不良くん

「鉄の仮面とは誰の事だ
俺の事か??」


「そうに決まってるじゃん!!」


「決まっているとは、実に心外だな
俺はそれほど無表情ではない」


いちおう自分が無表情だということは認識していたのかと、失礼な事を思ってしまった為、あえて口には出さない


「えー、無表情だよ~
ねぇ、りりか~??」


「え、あ…はは、どうだろね~」


私も爽さんはいつも表情があまり変化しない人だなと感じていたので、返答に困った私は笑って誤魔化した


「しゃちょーさんも思うでしょー??」


「爽は昔から鉄の仮面だからね
だけど、たまに見せる違った表情は見物だよ??」


二人して爽さんいじりが始まり、当の本人は不機嫌になり、ぺちゃくちゃとお喋りをする春樹を一喝


「おい、お前
さっさと仕事をしろ」


「怒られちゃったから、ちゃんとします」


「頑張れ、しゃちょーさん」


その様子を微笑ましく思いながら、人数分のコーヒーと紅茶を用意する


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