年下の不良くん

出来上がった物をひとりひとりに渡して、私と結花はソファーに座ってガールズトークに突入した


「ねぇ、りりか
この間ね、昼ドラの話なんだけど──」


と、記憶を辿りながら結花は、その昼ドラの話をしてくれる


彼女の見た昼ドラの話は、三角関係の話であつた


一人の女性を好きになった男性は、時間が経つにつれて、その女性には好きな男性がいることに気付く


それでも、彼女への気持ちは変わらないのだが、自分に気持ちがない彼女を憎く思ってしまい、無理矢理に付き合わせて、自分に気持ちを持たせようとする


だが、彼女の気持ちは変化せず、その男性は付き合っている事が苦しくなり、結局は別れてしまう

そんなまさに、昼ドラぴったりの話であった


その感想を結花が話していたのだが、途中で仕事を放り投げて、春樹も話に寄ってきた


「私的には、好きな人がいる女性と、無理矢理付き合ったって、余計に気付くからしないね」


「俺はその男の気持ちがわからなくもないよ」


賛否両論





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