年下の不良くん
「アンタ、翔と付き合ってるってホント??」
これ、私の答え方によっては、ただじゃ済まされないかも…
けど、
「………付き合ってるよ」
“(仮)”でも、付き合ってる事にはなる
すると、後ろの方にいた子が泣き出し、崩れ落ちた
「ほらぁ、アンタのせぇで泣いちゃったじゃん~
マジ、アンタだるいんだけど」
「えっ、とっ、…ごめん、なさい」
意味わかんないけど、私のせいなのなら、謝らないと…
「謝るくらいなら、別れろよ」
「……えっ…??」
「アンタの存在自体が、邪魔って事気づけよ」
……あぁ、そういう事か…
それを言うために、わざわざ私を呼び出したんだ
ずらりと周りの子を見渡す
…この子達はきっと、私が好きになる前から清水くんのことが好きなんだ
だから、こんな事してしまうんだ
「…………わかった…」
結局、私は昨日の時点で清水くんと釣り合わない
“あの怒った清水くんが、もし自分に向いたら
”と、恐怖心が生まれてしまった私が付き合っててもこの子たちに失礼だ
それなら、早くに身を退いてしまった方がいい気がする
「さすが、真面目ちゃんは話がわかるよね
助かるわ、マジで」