年下の不良くん
「じゃあ次はホットケーキを作ってください
ちなみに、姉さんのホットケーキは、母さんが昔作ったホットケーキより何倍も美味しかったですよ」
だから物珍しそうに見つめていたのかな…??
私はまだお義母さんが作った料理を食べた事がないから、まだその判断はつかないのだけれど…
「まあ、それじゃあ頑張るしか他にないわね
任せて頂戴、鴻佑」
「楽しみにしています」
「じゃあそろそろ夕飯にしましょうか
お父様もそろそろお戻りになられる頃よ
デザートには美味しいケーキを食べましょうね」
持っている紙袋をカサカサと揺らして、中にケーキが入っているという存在を主張する
「わーい、けーきだぁ♪」
満面の笑みで喜ぶ蒼汰くんの後ろを、鴻佑くんと歩いてに座敷へと行くと、既に父が新聞を片手にシングルソファーで寛いでいた
「あら貴方、お帰りなさい
随分と早くのお帰りですね」
いつもより三十分も早い
「仕事が早く終わっただけだ
お前こそ遅かったではないか」
「子供達と話していたからよ
夕飯にしましょう、貴方」
「あぁ、そうしよう」
お義母さんがメイドに用意をさせている間、私は父の隣にあるソファーに、懐いてくれた蒼汰くんを膝に乗せて座った