年下の不良くん
──チュンチュン─…
「……ん…??」
ん…??
…朝…??
朝目が覚めたらソファーで寝ていた
あ、そっか…
あの事考えてたら寝られなくて、気晴らしにここで本読んでたんだった
「…てゆか、寒い」
背中がぞくぞくと寒気がする
体もなんかだるい気が…
もしかして──
【38°6】
「熱、だよね…」
そりゃ、こんな朝晩冷えるのに、こんな薄手で寝たら当たり前か…
はは、ホントに風邪ひいちゃったな…
優美には連絡を入れとかないと、と電話をかけた
『もしもし、りりか??』
「おはよー
実は、まだ熱下がんなくて、今日学校休むよ…」
『えっ!?大丈夫?!
昨日、あったかくして寝た??』
「ううん…」
『もぅ、今日はお見舞い行くからね!!
あ、じゃあね
私が行くまで、あったかくしといてね!!』
お母さんみたいだ、と思いながら返事をして切った
よし、言われたとおりあったかくして寝よう
少し厚着をしてから冷えピタを貼って、ベッドに入った
久々に熱出たな
そんな事を思いながら、目を瞑った