年下の不良くん
第七章
──…ポーン…ピンポーン…
遠くの方でチャイムが鳴ってる音がするな
気のせい…??
──ピンポピンポピンポーン!!!
あわわわっ…!!
気のせいじゃ無かった…!!
急いで玄関を開けに行く
絶対、見舞いに来てくれた優美だ!!
──ガチャ
「ごめん、優美…!!
寝て、って清水くん…!!」
「…おっせーよ」
そこには思ってもみない人物が立っていて、驚きを隠せない
「優美ちゃんから聞いた
いつまでんなとこ居る気だよ
病人はベッド」
フワッと身体を持ち上げられたと思うと、
「うわぁ…!!」
そのまま抱っこされてベッドへ強制連行された
「ほら、何も食ってねぇんだろ
プリン食え」
グイッと差し出されたプリンを、私は静かに食べる
まるで、昨日の出来事は無かったかの様な態度だ
逆に調子狂っちゃう…
「つかお前、あのメールなんだよ
新種の嫌がらせか」
キッと睨まれて、私は肩が縮こまった
でも、あの子達のためにも、ここで負ける訳にはいかない
「そのままの意味」
黙々とプリンを食べる、私