年下の不良くん
「ちょっ、優美…!!」
慌てて二人してキョロキョロと周りを見渡す
「ご、ごめんっ…!!
びっくりして…」
「だよね…
実は私も、今思い返すといったい自分が何やってんだかって思う…」
「うん
…でもたまに、りりかって思いがけないことするよね
ホント、毎回驚かされっぱなし」
「ごめんね??」
「ちっとも反省の色が見えないけどなぁ」
そう言ってまた、二人で笑い合った
「あ、そうだ
優美、今日の昼休み武蔵くんの所に言って良いかな??
お礼、したくて」
今回の事は、武蔵くんがいなかったら、今頃どうなってたのかって思うとぞっとする
ホント、武蔵くんのおかげ
「うーん…別に行かなくても、私が言えば来ると思うけど??」
「ははっ、なんだか優美の忠犬みたいだ」
「何それ~
まぁね、嫌われてはないね」
「そんなレベルじゃ無いって
すんごい愛されてるって」
「昔から、あんなんよ」
そんな他愛もない会話をしていると、授業開始のチャイムが鳴り席についた