年下の不良くん

昼休みになり昼ご飯を食べてから、武蔵くんのところに向かった

一年生のある教室で優美が立ち止まると、廊下側の窓の席に座っていた男子の肩を叩いた

振り返る彼は、武蔵くんだった

「優美♪
俺の為に会いに来てくれたの??」

ウキウキの武蔵くんとは反対に、呆れた様に優美は言い放つ

「違うからね」

「ちぇー」

「おい、武蔵
誰だよ、この美人」

武蔵くんの周りにいた男子が聞いてきた

「幼なじみの、一つ上
俺のだから、手ぇ出すなよ」

「いつアンタの彼女になったのよ」

「って事は、今フリーッスか??」

この通り、優美は美人でモテる

その上、性格よくて頭も良いので、学年でも人気がある

こんな人が私の親友だなんて、昔から信じられない

「うん、まぁね」

「マジで!?
俺が彼氏に立候補としても良いッスか!?」

わぁ、遠まわしに告白されてるよ…

「ちょっ!!
俺の話聞いてたのかよ!!」

「うっせぇよ、武蔵!!」

「ごめんね、気持ちは有り難いけど、私好きな人いるから」

あ、そうなんだ

知らなかった

いつもなら言ってくれてたのにな


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