年下の不良くん

お風呂からあがった彼と入れ違いに、私もお風呂に入った

上がるとテレビを見ていた翔くんは、それを消して私にドライヤーを渡した

これも最近ではいつものこと

ドライヤーを受け取り、彼の金色の髪をワシャワシャと乾かす

すると眠たくなってきたらしく、時たま頭がぐらぐら左右に揺れ動く

「翔くん、出来たよ」

「ん、さんきゅ」

「ベッド、行く??
先に寝といていいよ」

ん、と小さく返事をすると、フラフラとベッドに向かった

相当眠たかったらしい

私も髪の毛を乾かし、部屋中の明かりを消してベッドへ入った

「わっ…!!」

寝ていると思っていたはずの彼に、急に抱きしめられてびっくりした

「寝てなかったの??」 

「…なんか、寂しかった」

「ふふ、可愛い、ごめんね??」

小さい子をあやすように、シュンとしている彼の頭を撫でる

「男に可愛いとか言うなよ」

ギュッと腕に力が入った
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