年下の不良くん
「ごめんって
けど、翔くん可愛いんだもん」
だって、あんな風に甘えてくるから、つい
「…まぁ、いいけど」
少し拗ねたみたいだったが、すぐに
「なぁ」
と話しかけてきた
「うん??」
腕枕に変わり薄暗い中で、表情はあまり見えないが彼と向かい合う
「…俺、黒髪にしよ思うんだけど、どう??」
また急だな、と思う
今の髪の毛、とても似合ってると私は思っているのだが…
多分、この色に飽きたのだろう
「うん、似合うよ、きっと」
髪の色が変わろうとなかろうと、彼を好きなのは変わらない
「そう??
じゃ、黒にしよ」
「うん
私、黒髪の翔くん、早く見てみたい」
ふふっと微笑むと、彼も少し口端を上げて微笑んだ
そして、そのまま私達は眠りについた