年下の不良くん
第十三章
次の日、私は今年最後であろう、二人分のお弁当を持って学校へ
下駄箱で結花とバッタリ会った
「おはよー、りりか♪」
「結花、おはよ
明日から冬休みだね」
「ホントそれ♪
嬉しすぎて、朝からテンション上がる♪」
朝から彼女の嬉しそうなのはそれが原因か
「一日中ゆっくり出来るしね」
「うん♪
けど、冬休み前の学校一日って、なんか学校来るのめんどう…」
「あはっ、それ気持ちわかるよ!!」
「だよね!?
あ、じゃあ、私こっちだから」
バイバイ、といつものところで別れた
自分の教室へ向かっていると、教室の前の廊下に優美と武蔵くん、それに黒髪になった翔くんがいた
すると、私に気づいた翔くんがこっちに向かってくる
「はよ、りりか」
「翔くん、おはよ
髪の毛、かっこいいね」
小さく微笑む彼の髪の毛を、私は少し触りそう言う
「さんきゅ」
「髪の毛も切ったんだ??」
前に比べてかなり短くなっている