年下の不良くん

「ふぅ~ん、そう」

「はい
だから、大丈夫です」

私は食事を済ませ、出来上がったばかりの洗濯物を、外に干す

「アンタ、何でも出来んだ
すごいな」

急に褒められて、心の中で少し動揺した

「いえ、別に」

洗濯物を終わり、私は朝食で使った2人分の食器を洗う

「堀野高て…」

「はい??」

「サッカーが有名の所の??」

あぁ、確かそうだったな

「はい、そうですね」

どうやら、彼はうちの高校を知っているらしい

少しの沈黙が続いたが、彼の一言でかき消された

「じゃあ、俺帰るわ
さんきゅな、色々と」

「あ、はい」

病み上がりなのに、そそくさと帰ってしまった

まぁ、一生もぅ会わないだろうけど

そんな事を思っていた私は、月曜日にまた彼と再会する事なんて考えつく筈もなかった──


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