年下の不良くん
一番最後の終業式を終え、生徒は下校したり部活に向かったりする
私はいつもの時間に翔くんと帰っていた
今日もバイトだったので、バイト先まで送ってもらう
「いつもごめんね
ありがとう」
「ううん」
「今日はどうする??
家に帰る??」
「…いや、りりかといる」
翔くんの家は共働きなので、家に帰っても誰もいない
その話を聞いた時、一人の家に帰るなら私といる方がいい、と寂しそうな顔をしていた
「わかった
夕飯が遅くなるけどいいかな??
それとも、何か食べとく??」
「大丈夫、待ってる」
「わかった、ありがとう
すぐ食べれるスパゲティにするよ」
はい、と鞄から鍵を出して渡す
「バイト終わったら電話しろよ
迎えに行くから」
「うん、ありがとう」
じゃあね、と手を振り、帰って行く彼を少し見送り私は店内へ入った
さて、帰ってからの楽しみの為に、バイト頑張ろう