年下の不良くん
第二章
──月曜日 昼休み
親友の優美(ユウミ)とお弁当を持って、昼休みの定位置である中庭に向かっていた
他愛もない話をしている最中、ふと前方を見ると見覚えのある人物がいた
「う、そ…」
そう、前方にいたのはついこの間、看病した彼だった
何で、うちの制服着てるの…?!
「へっ??
どうかした??」
頭に?マークを浮かべる優美に、頭が着いてかず私はカタコトな返事になる
「あの人っ!!何!?誰!?」
パニクる私とは反対に、優美は静かに私の視線を辿り
「うん、あの人ね、一年生の不良くん」
あたかも知っていたかの様な口調で答えた
「一年生…!?」
ホントに!?
外見からは、高校生には見えない
しかも、年下って…冗談でしょ…
「あれ??
知らなかったの??」
「うん…」
彼が、堀野高一年だったって事にね…