年下の不良くん
次の日、私はバイトを行く前に、彼に朝食と昼食を作って家をでた
それからバイトが終わったのは、午後4時過ぎ
従業員に挨拶をしてお店を出た
こんな時間だし、今日は迎えに来てもらわなくてもいっか
いつもより少し遠い道をわざと選び、景色を楽しみながら帰っていると、去年まで無かった喫茶店が出来ていた
モダンながらも、ちょっと現代風なお洒落なお店
ちょっとくらい、寄り道して帰っても…いいよね??
──カランカラン
お客さんが来たと知らせるベルが店内に鳴り響いたと思うと、若い男の人の声で挨拶される
「いらっしゃいませ」
ん…??
何か聞き覚えのある声…??
声の主に視線をやると
「えっ!?翔くん!?」
「りりか!?」
えっ!?どうして!?
私達の驚く声が店内に響く
「おい、翔
まずは席に案内しろ」
カウンター越しにいる、これまた翔くんによく似た男性
多分、この人、翔くんのお兄さんだ
こんなに似ているなんて、兄弟しかありえない
それに前にお兄さんがいると聞いたことがあった
「お、おぉ」
2人して戸惑いながら、私はカウンターへ案内された