年下の不良くん
「お、マジで??
そう言ってもらえたら嬉しいよ
良かったら、毎日来てよ」
この笑顔に和んでしまっていたら
「てめぇ、何口説いてんだよ
りりかもこんな奴に気ぃ良くなんてすんな」
接客が落ち着いたらしい翔くんに叱られた
「口説いてなんてねぇし
サービスじゃん
これだからガキは、ヤダね~」
やれやれ、とする晃さんに、彼は眉間に深い皺を寄せる
こんな風に翔くんの兄弟喧嘩を見るのは初めてで、翔くんがすごく可愛らしい
兄弟喧嘩をしてるわりには、すごい仲がいい雰囲気
私にももし、兄弟がいたらこんな感じなのかな、なんて思ったり
「黙れ、糞野郎」
「ヤダっ、ヤキモキ妬いた上に、図星付かれて逆ギレとか!!
お兄ちゃん反抗期になるわよ!!」
「ぶふっ…!!」
その晃さんの喋り方が可笑しくて、私は吹き出してしまう
「わ、ウケた!!
このキャラでウケたの初めて
ちょっ、お笑いの才能あんかな!?」
「あるわけねぇだろ」
すかさず入るツッコミに、私はお腹を抱える