夏物語
「アンタらどこ行ってたん?」



玄関には仁王立ちのお母さん。


「海。」



「海?朝から?あほちゃうんか!心配したわ!行く時はちゃんと行く言わんかい!」


なんで私ばっかり怒られるのよ。


横をチラッと見ると、薫くんはニコニコしてた。




「まさかあんたら海に入ったん?」



「薫くんに引きずり込まれました。」



「人のせいにしなさんな。はよ風呂入りなさい!」



チェッ。
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