夏物語
「昨日も今日もさ、勝手に雛の部屋の中に入っちゃダメってわかってた。だけどさ、やっぱり好きな子が隣の部屋で寝てると思ったら俺、ヤバくてさ。」



…キス、させて?



返事をする前に噛み付くように覆った薫くんの唇はすごく柔らかい。



「ん…」


変な声がでてしまう。



「ずっと…こうしたかった。」


泣きそうな薫くんの顔。




「思い出した。」



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