夏物語
「だから雛、お願い。」



?何がお願い?



薫くんは私を抱き締めたままゆっくり倒れこんできた。





「好き。」



何度その言葉を聴いただろう。



でもね、ちゃんと言ってくれた分、返すんだ。




「好きだよ。」
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