夏物語
「雛!あれ見て!」


指差した先は金魚すくい。


珍しくもなんともないのに薫くんはおおはしゃぎ。



「したいんですか?」



「うんっ!」


元気良く返事をすると、走って行ってしまった。



子どもみたい。



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