夏物語
友達のままでいてくださいなんて、



残酷なこと言わないから。



「…宮田、頭あげろよ。俺、目ぇ覚めたわ。これからも友達でいてくれるか?」




「櫻井がいいなら…」





櫻井はあの時みたいに苦しそうににっこり笑って私に謝った。


「辛い思いさせて悪かった。彼氏さんも…すんません。」





それだけ言うと、櫻井は走って行ってしまった。




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