幸せになりたい
今までに感じたことのない感覚…

自分が健太郎を愛し始めているからなのか?

それとも、健太郎が私を愛し始めているからなのか?

何も分からない…


でも、でも・・・離したくはない。

この腕を・・・


その思いが健太郎に伝わっているのか・・・

「琴音・・・今俺のこと思ってる?
 そんな気がしたから・・・」

そんなことを健太郎は言ってくる。

『当たり前でしょ・・・健太郎以外考えられない・・・』

「やべぇー・・・今すげぇーうれしくなった。
 どんな言葉よりも・・・」


健太郎自身が私の中に入ってきた。

なんとも言えない・・・

とろけるような・・・そんな感じ。


私たちはひとつになった。


もう・・・うっすらと空は明けてきているようだった
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