幸せになりたい
今日はなにより、仕事を片づけなくてはならない。

まずは、今日中にやらなくてはいけないことをピックして、

振り分ける…

今日中の仕事だけでも夕方くらいまではかかりそうだな・・・

私は、必死に仕事をこなしていく。

まわりの女子社員は相変わらず、部長にうっとりしている。


”こいつらは仕事しない気なのか?働いてくださいよ。まったく!!”


私は心の中で悪態をつき、そして仕事をする・・・

事実、この部署にいる女子社員の中できちんと働いているのは私と、直美だけ。

直美はさっき私に話をしてきた同期。
意外と仕事が大好きで・・・でも男も大好きで・・・
この二点は私とあっていたようで・・・すぐに仲良しになったんだ。


「いい加減に仕事をしなさい。
 遊ぶために来ているなら、帰りなさい」


私の頭上から声が聞こえてきた。

健太郎の声だ・・・

結構キレてる・・・

女子社員は健太郎を王子様のようにやさしい男だと思っていたらしく・・・
ポカンとしている。


「そのくらいの言葉も認識できませんか・・・
 そんな社員はこの部署に必要ありませんから・・・」

健太郎・・・部長がそう告げると、女子社員達は仕事を始めたようだ。

でも、その顔はさいてーだと言いたげだ。
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