幸せになりたい
私の予想通り、お昼休み直美に腕をひかれ食堂に連れてこられた・・・

「んで?琴音に何があったの?」

直美は私の顔を見ながら問いただしたくてしょうがない様子。

そんな中・・・近くにいた女子社員達が・・・

「ねえ・・・今日の部長サイテーだよね。
 ちょっとエリートでイケメンだからってさ」

「うん。私も思った。あんなに怒んなくてもいいと思うけど…」

「なんかがっかりだよ。今日の部長がほんとの部長の姿なんじゃないの・・・
 かなりのやり手らしいから」

「だと思うよ。一気にさめちゃったね」

「ほんとだよ。他の男さがそーね」

「うん」


なんて会話が聞こえてきた。

私は思わず口元に笑みをこぼした。

同時に横に座る直美も同じ態度だ・・・

「ねえ・・・琴音。こいつらバカだね。仕事しないの怒られてんのに・・・
 いいきびだよね。」

私も直美に同感だ。

こんなところも直美とは合うんだ。
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