幸せになりたい
「もう・・・帰るの?
 いい感じで飲んでいたのに・・・

 一緒に飲もうよ。」


これは単にナンパって奴かも知れない。

めんどくさい。

こんな店に来て、ナンパするなんて、論外だ。

マスターもその辺は嫌みたいで、声をかけられると必ず間に入ってくれる。


声をかけられたのは、初めてではないから、今日もきっと大丈夫。


私は、マスターに目をやると・・・

「健太郎・・・琴音さんに声かけるな。
 いやそうだぞ。」


むむ??この壁男とマスターは知り合いなのか?

私は、マスターの顔をもう一度見ると・・・


「琴音さん。すいません。こいつ俺の同級生で・・・
 その辺のナンパ師の様な奴じゃないから・・・

 嫌じゃなければ、もう一杯だけ付き合ってやってよ。」


まあ・・・マスターの友達ならまあいいか。
別に用事があるわけでもないし、
どうせ今かえっても後で帰ってもタクシーで帰るのは変わらないし。


まっいっか・・・・
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