幸せになりたい
健太郎の家に着くと、買ってきた服をクローゼットにしまった。

なんだか、私のものがあるって言うだけで・・・うれしくなっちゃう。


うきうきしながら、洋服などをかけていると

健太郎が後ろから抱きついてきた。

「琴音・・・俺の 俺だけのもになって」

『当たり前でしょ。そういったじゃん・・・』

「聞いたけどよ…俺おかしいんだ。
 琴音は俺だけしか見えなければいいとか思ってる・・・」

『もう・・・私と同じこと考えないでよ…』

「それって・・・」

『私もおかしいの。正直・・・今まで何十人と男と付き合ってきてこんな風に思ったの初めて。
 健太郎のすべてが私に向いてなくちゃいやなの。
 私だけ見てほしいの・・・だめ?』

「俺も・・同じだな。
 じゃあ・・・ご希望にお応えして・・・俺しか見えないようにしてやるよ」

健太郎は私にそういうと、私を御姫様だっこして、ベットルームへと向かう。


「こうしてれば、俺のことしか見えないし、おまえのことしか見えない・・・
 つながれば、俺たち一つだ・・・」

健太郎は甘い言葉を私に囁いて、そして私の服に手をかけた。
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