Buring&Love
ふわふわとしたカールさせた髪を揺らし
パッチリおめめ(メイクがとても濃い)の彼女は
あたしを、いわゆるガンを飛ばして睨み付けた。
「あ、あのっ。何のことでしょうか?」
おずおずと聞き返すと、
『ああ?』と濁った低い返事。
絶対この子姉さんだよ。
やくざだよ。
「ぁっ『だからさー、副社長に媚売んなって言ってんの。
あんた本当に馬鹿なわけ?』
ごめんなさい。
ゴメンナサイ。
I'm sorry
お願いだから許してちょ。
いや、あたしそんな悪いことしてないんだから、
きっと話せば分かってくれる。
あたしには分かる。
そうだよ、この子本当は優しい子なんだよ。
「あのですねー。
私も普段は『言い訳はいいんだけど。』