Buring&Love
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居た堪れなくなりそのまま帰宅した矢先のこと。
することもなく、溜まりに溜まった洗濯物を片付けることにした。
でも考えてしまうのは彗のこと。
予測できないこの気持ち、
―――恋なのね。
適当に洗濯機にブツと洗剤を投げ込み、ボタンを押して溜め息をこぼす。
(はぁ・・・)
もしかしたら、もしかして。
寝室の本棚から少女漫画をあるだけ集めてみる。
・・・・。これだけ?
もっとあったような気がしたけれど、捨てちゃったけ?
結局すぐに見つかったのは15冊。
それを全てリビングの机に並べ、自分はソファーに腰を下ろす。
「よし!」
意気込み上々。
根気も充々。
あたしはその中から1冊手に取り始めから読み進める。
(きっとこれを読めば恋愛音痴のあたしでも何か分かるはずっ!)